心が満たされる映画「しあわせの絵の具・愛を描く人モード・ルイス」

こんにちわ!ぼらです!(@bora_sns)

前から気になっていた映画「しあわせの絵の具・愛を描く人モード・ルイス」を見ての感想です。

以前から気になっていた実話ベースの映画なのですが、期待を超えて引き込まれました。派手さはないし、物も満足にないケドキャラクターが感じる幸せを共感する事ができて心が豊かになる。そんな大人の恋愛。とても素敵な作品でした。

あらすじ

カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスと「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが……。監督はドラマ「荊の城」を手がけたアシュリング・ウォルシュ。

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映画予告

愛おしい存在のモード・ルイス

愛おしくて好きになっちゃうよ。絶対

彼女の仕草、表情、すべてがとんてもなくキュートでした。お世辞ではなくこの役はサリー・ホーキンスが演じたからこそここまで可愛く、チャーミング、そしてユーモアたっぷりになったんだと思います。演技というより、彼女が持っている天性の才能なんではないでしょうか。

おばさんの家にやっかいになっていたある日、エベレットの「家政婦求む」という求人を見た事がきっかけで家を飛び出して、エベレット(後の旦那)の家で住み込みで家政婦の仕事をする事になったルイーズ。

子供の頃から絵が大好きで、絵を描く用の絵の具セットも持ち歩いていて、家政婦としてやってきたエベレットの家でも家の壁や家具などにどんどん絵を描き始めていきます(笑)「おいおい、いいのかい(笑)」と思っていると、エベレットもやはり止めます。が、モードは「家を綺麗にしろと言われたから書いているのよ」と返す。あ、なるほどね(笑)

作品のサブタイトルにもなっているように彼女の絵は絵であり、愛が溢れています。とても優しくて繊細で純粋な。彼女の絵を通して物語は動いていきます。

登場した時は見た目だと40半ばとかなのかなぁ(役の年齢設定は35歳でした)、物語が進むにつれ徐々に壮年の女性に変化していく様も見事に演じてくれています。とても自然な雰囲気で。

最後あたりは本当に腰が曲がって白髪交じりでおばあちゃんになっていました気づいたら(笑)めっちゃ可愛いのな!若年性関節リウマチを患っているため歩き方が独特でそれを子供たちに馬鹿にされたりも(なんてガキどもだ俺が平手打ちしてやるからな?)

またヘビースモーカーで作品の中でも喫煙シーンがかなり多く出てきます。ぱっとみた印象ではタバコ吸わなそうなのになー。意外でした。それが元で物語ラストでは肺気腫になり、同時に筆を持つ事が苦痛な関節炎が悪化。ある日倒れて病院に搬送しますが、関節炎と気腫の合併症による肺炎で、家に戻ることはなくその生涯を終えます。

いつまでも見ていたいと思わずにいられない。そんなモードが大好きです。

とても不器用でとても愛情高い夫・エベレット

とても不器用だけど、そこがまた良い。愛情感じるよ。

本当に不器用な人なんだなー、高倉健さんもびっくりレベルだよ(笑)あの名優イーサン・ホークが演じています。あれ?こんなにガタイ良かったっけ?と思うほどがっちりとした体を作ってきています。熊みたい。

エベレットはお世辞にも初対面で愛想の良い男ではなく、暗く、荒々しい粗暴な仏頂面の大男です(笑)口数も少ないから感情が読めないしね。最初はそんな印象でした。でも実は心の底には愛や美しさがあってそれが日常を通して少しづつ感じ取る事が出来るようになります。

しかしストーリーが進むにつれ、彼がモードに見せる何気ない優しさや愛情・行動ににやりとせずにはいられません。本当に!!

「俺がこの家ではボスだ」とか「お前は犬より下だ」とか言ってたとは思えない程、少しづつ変化していきました。だんだん「お前は俺の女房だ、ずっとそうだ、おれを捨てるな」とか言葉にして相手に伝えることが出来るようになったもんね。他人の愛し方が分かってきたんだよね、モードと暮らし始めてちょっとずつ。相手がモードで本当に良かった。

映画を観終わった後には、エベレットの事も大好きになっていました。


そんな二人が描く愛に溢れた物語

しあわせってこういう事なのかな?ってまじで思わせてくれる。

出展/映画.com

最初はお互い喧嘩して衝突する事も多かったけど、少しづつお互いがお互いにとって必要な大切な存在へと変わっていきました。住み込みで働き始めると、家の掃除や、鶏を絞めて料理したりと彼女なりに家政婦として一生懸命に頑張ってたね。家がかなり狭くてベッドも二回にエベレットが使っている一つだけ。モードが「私はどこで寝ればいいの?」に対して「同じベッドで雑魚寝だ。それが嫌なら出ていけ」とか(笑)

家政婦をしながら大好きな絵は描き続けてたんだけど、ある日サンドラっていうNYから休暇に来てる女性が来た事から物語はまた進みます。彼女が家の中に描かれている絵を見て気に入り、絵の制作の発注をしてくれる事がきっかけでモードの描く絵に注目が集まりだします。

サンドラは最初見たとき、都会から来たちょっと嫌な感じのキャラなのかな?と思ったんですが全くそんな事はなく、むしろモードが困ったときに助けてくれる理解者的な立ち位置で好感度高し!

毎日同じ屋根の下で生活して、同じベッドで寝てるのに結婚しないエベレットに「なんで結婚しないの?」と聞いてみたり。そしたらある日、シャツにネクタイで決める描写が出て「お、お、」もしやと思ってたら孤児院で誰もいないけど、大勢に囲まれてる結婚式じゃないけど、それはもう幸せそうにモードは笑っていました。エベレットは相変わらず固い表情だったけどね(笑)ここで始めて腕組みしたけど、お似合いだったよ2人とも!!いつまでもみていたいカットだったわマジで。

日常にある幸せ

にやにやしながら見てました。

本当に日常のちょっとした事でにやりとする描写がかなり多くて、例えば!

ルイオは「ハエが入ってくるから網戸を買おう」と言いますが、エベレットは「そんなものはいらない」の一点張り。だがある日いつものようにモードが絵を描いていると何も言わずに網戸をつけ始める夫(笑)

モードはそれに気づきますが何も言わずに嬉しそうに笑います。夫は、「おい、見てるのか?見てるだろうな」と言わんばかりの表情で家の中のモードを覗いているお互い声をかけるわけではないが心が通じ合っている。そんな場面でした。

あれだけ最初は「俺様、ボスは俺」だと言っていたのに、「うちは世間と逆で亭主が女房に尽くしてる」とか(笑)いうようになったな(笑)そんなあなたが大好きだよ。

モード の兄・チャールズが酷すぎる

んーやっぱりチャールズはちょっとなぁ。。

物語の冒頭でも、兄は私を迎えに来てくれたと思っていたモード。兄は「もう家は売却した、お前の荷物を持ってきた。元気でな」と一方的にシャットダウン。

しかし実はチャールズはクラブを経営していたのだが経営がうまくいかずに借金まみれで家を売却したのでした。これだけでもダメ男なのに、絵が売れ始め話題になったと思ったら急にモードの家を訪問して「誰かお金の管理が出来る人が必要じゃないか?」と提案。 どの口が言っとるんだ。この時の服装は冒頭で出てきた時の綺麗な身なりではなく若干みすぼらしい恰好してたしなー。

それだけでもあぁやっちゃってる兄貴なんだねと思うのだが、最悪な事を一つしていました。それはモードの死産だと思っていた娘を勝手に売り飛ばしていた事。障害を持って生まれてきて死んでしまったため、モードが寝ている間におばさんが埋めたものだとモードは信じていたのに。。

実はチャールズが売っただと?おばさんも「私も同意したわ、あなたには子供を育てるのは無理だと思ったから」そう思ったとしてもきつすぎる事実だよ。

お互いがお互いを必要とする存在に

出会いから色々あったけど、出会ってくれた事に感謝。

その帰り道車でエベレットが迎えにきたと思ったら「人が多く来るようになってうんざりだ俺はダメな亭主だと思われてる」と憔悴しきっているモードを追い打ちをかけるかの如く喧嘩をしてしまう。

この時点でモードの絵はこんな風に話題になってました↓

  • サンドラ絵に関心も持ちカードを売ってくれなど絵の発注が初めて受ける。
  • 新聞に載る。
  • ニクソン副大統領も絵を購入する。(←すごい)
  • テレビのインタビューが来てテレビで放送されると、自宅に絵を購入に来る人であふれる。

ここから少しの間、モードはサンドラのもとに身を寄せます。でもお互いが一人だけのベッドで相手が本来いるはずの空間を見つめてたりするもんだからきゅんとくるわ。早く仲直りしなさいよ!

翌日エベレットはサンドラの家を訪問、椅子に座りモードを話します。

お前は俺の女房だ、ずっとそうだ、おれを捨てるな」こんなセリフが出るようになったんだから君はもうお成長しとるよエベレット!!!

私はあなたと暮らせるのがしあわせよ(涙ぐむモード)
ほろり。

派手さはないし、質素な生活でモノもないけど、心は豊かで満たされてる。キャラクターもそうだし、見ている観客も同じ温かい気持ちになれます。

弱っていく モード 、そして…

見てて切なくなるよ。

若年性関節リウマチを患っているため、症状は進行し、物語後半の冬の場面では歩く事すら困難な状態になります。またヘビースモーカーで肺気腫を患い、関節炎が悪化して筆も持ちづらくなり、ある日医者に診察してもらいます。

モードはエベレットにまた犬を飼うことを勧めるが、エベレットは「いらない、買いたくない、お前がいるから。」と答える。お互いモードが長くない事をなんとなく感じてはいたけど直接言葉にはしたくなかったのかなぁと感じました。そしてある日突然苦しみだし病院に搬送しますが、関節炎と気腫の合併症による肺炎でそのままこの世を去ってしまいます。

亡くなる前にベッドでぐったりとするモード。

エベレットに「近くに来て」と言い、エベレットはそんなモードに愛情で満ちた表情を向け「お前は最高の女房だった」と答えます。

ラストはモードがいなくなった家で一人椅子に座るエベレット。机の上のモードの持ち物である箱の中に一枚の紙が。それはエベレットが出した「家政婦求む。」という紙の求人票でした。

そして家の外の「絵売ってます」という看板を一人で家の中にしまい、扉が占められ家の中が暗くなります。

命の輝きがひとつのフレームに
そこにあるの

まとめ

他人にオススメですき本当に素晴らしい映画。必見!

いかがだったでしょうか?

期待を超えた名作で見た後は気持ちの良い余韻にずっと浸っていました。この雰囲気が大好きだ。いつまでも見ていた二人、そんな風に思わせてくれる映画でした。ただただ愛おしい。

  • 愛おしい存在のモード・モード
  • とても不器用でとても愛情高い夫・エベレット
  • 二人が描く愛に溢れた物語
  • ふとした日常にある幸せを感じる。幸せってこういう事なのかな
  • とても素晴らしい大人の恋愛映画
  • 見た後は心が洗われます
  • いつまでもこの二人を見ていたい

ちょっと見てみようかなぐらいの気持ちで見始めたのですが、ちょっとした日常で泣いたり笑ったり本当に温かい気持ちにさせてくれる映画でした。自身を持ってオススメできる作品です。